木片で作ったモチーフを版画のような味わい深い質感で仕上げたブローチと、細い細い針金で花や虫など繊細なデザインを形作る耳飾り。全く異なる作風のようですが、どちらも高知在住の作家・結城琴乃さんによるもの。それぞれの素材の持ち味を引き出して作られた作品たちには、一人の作り手のもつ二面性と共通点が感じられます。静かな童話のような佇まいをもつ、ふたつのアクセサリーの違いを楽しんでみてください。

【ブローチ博・出品者紹介】結城琴乃

【結城琴乃さんに聞きました】
01ご来場いただくみなさまに向けて自己紹介をお願いします。
木と針金を主に用いた制作をしています。針金のものと、木のもの、それぞれの素材を別々の人が作ったように作るのが楽しくて、見て頂いたみなさまにその気持ちが届けられたら嬉しいです。
02 作品の見どころを教えて下さい。
耳飾りは針金で作っています。髪の毛よように細い50年以上昔の針金を用いて作った花や虫は、影のような、残された葉脈のような儚さを持っています。ブローチは木の素材でペンキの上からハンダコテで焦がしながら描いています。今回は定番の鳥や花の他、新作の猫、風船も連れていきます。
03 最後に、会場にお越しになるみなさまへ一言メッセージをお願いします!
久しぶりの夏の布博、とても楽しみです。夏に合わせたモチーフ、涼しげな耳飾りをご用意しました。みなさまの楽しい夏のあちこちのお供になれますように。
結城琴乃
高知県



